今回は「チタン」の特徴について。
チタンは酸化物が非常に安定で侵されにくく、空気中では
不動態となるため、白金や金とほぼ同等の強い耐食性を
持つ。室温では酸や食塩水(海水)などに対し高い耐食性
を示し、少量の湿気が存在する場合は塩素系ガスとも反応
しない。そのため純チタンはやや接着に劣るが、逆に表面の
汚れやごみなどの付着物を容易に取り除ける。
しかし高温ではさまざまな元素と反応しやすくなるため、鍛造
溶接には酸素・窒素を遮断する大掛かりな設備を必要とする。
炭素・窒素とも反応してそれぞれ炭化物・窒化物を作り、これ
らは超硬合金の添加物としてしばしば利用される。
特に純度の高いチタンは無酸素空間においての塑性に優れ、
鋼と似た色合いの銀灰色光沢を持つ。チタンは鋼鉄以上の
強度を持つ一方、質量は鋼鉄の約55%と非常に軽い。
チタンはアルミニウムと比較して、約60%重いものの、約2倍
の強度を持つ。これらの特性により、チタンはアルミよりも
金属疲労が起こりにくいが、工具鋼などの鉄鋼材には劣る。
「用途」
金属チタンは強度・軽さ・耐食性・耐熱性を備え、様々な分野
で活用されている。しかし、金属チタンは製錬・加工が難しく、
費用もかかるため大量には使われていない。化合物では酸化
チタン(IV)が安価な白色顔料として広く用いられ、日常でも接する
機会が多い。
「金属素材」
チタンあるいはチタン合金の持つ強度・軽さ・耐食性・耐熱性
といって性質から、航空機や潜水艦、自転車、ゴルフクラブ
などの競技用機器、化学プラント、生体インプラントの材料
打楽器など多岐にわたって使用されるほか、合金鋼との
脱酸剤や、ステンレス鋼において炭素含有量を減少させる
目的などにも使用される。加工性はかなり難しくこれは鉄鋼
材料がもつ熱処理による強度増幅能力が劣っているためで
ある。金属チタン製の部品は高価にたってしまうため、その
用途は耐食性・耐熱性・軽量化と強度のバランスを考慮した
狭い領域に限られる。
要するに、軽くて・錆びない・硬い・熱に強いってことじゃろ?(岡山弁)
今日も感謝×3です。
来月にはチタンに乗って・・・颯爽と走っているハズ?。
それまでに、脚・心肺機能・・・などなどいろいろ鍛えなくては(汗)。